システムキッチン業界のお話です!市場についてご説明いたします
システムキッチンの業界や市場について
システムキッチンって日本国内でどれだけ設置されてるのでしょう?!
新築住宅、新築マンション、リフォームなど、主要国産システムキッチンメーカーの出荷台数からみた市場を数字的に考えてみました。
システムキッチンの出荷台数・普及率
2016年からのデータです。システムキッチン出荷台数(*キッチン・バス工業会統計)、普及率、新築着工戸数、主にあった経済事情をまとめてみました。
年度 | 出荷台数 | 普及率 | 新築住宅着工戸数 | 経済情勢 |
2016 | 1.287.276 | 71.4% | 974.000 | 日銀がマイナス金利政策を導入したことにより、長期金利が過去最低を更新 |
2017 | 1.335.430 | 66.4% | 946.000 | トランプ政権からの円高 |
2018 | 1.331.976 | 66.1% | 953.000 | 豪雨、台風、地震など自然災害 |
2019 | 1.319.531 | 66.4% | 884.000 | 消費税10%スタート |
2020 | 1.183.688 | 67.7% | 812.000 | 新型コロナウィルス感染拡大 |
2021 | 1.207.943 | 68.5% | 866.000 | コロナ変異株による猛威 |
2022 | 1.233.530 | 67.2% | 859.000 | ロシアがウクライナに侵攻 |
2023 |
国内の新築着工戸数が微増傾向であること、新築マンションも一極集中していることも、そもそも日本の人口減少を考えるとなんとなくイメージが出来ます。
システムキッチンの出荷台数は、リフォーム需要がある中で増加していますがいつまで続くのか?が今後の注目すべき点です。
システムキッチンの市場動向
キッチンの入れ替え、つまりキッチンリフォーム市場動向に関連するかと思われます。
2022年のウクライナ侵攻から全てのコストが上昇し、電気やガスのライフラインにまで反映されるようになりました。コストアップがいつ収まるかよりも、いかに現状のコストを下げるか、もしくは収入を上げていくかを考えたほうが良いかもです。
各キッチンメーカーも原材料などを理由に値上げ(定価)をしています。
メーカー | 値上げ幅 | 改定日 |
6~12% | 2022/8 | |
2~39% | 2022/4 | |
2~20% | 2022/10 | |
1~9% | 2022/4 | |
6% | 2022/7 | |
5~10% | 2022/4 | |
2~13% | 2022/4 |
原油価格高騰が主な原因なのです。転嫁せざるを得ない状況に追い込まれてるのでした。
今後のシステムキッチン市場課題
今後の日本国内におけるシステムキッチンの市場ってどうなるのかをイメージして、課題をみてみました。
・システムキッチンの出荷台数は横ばいからの減少 |
リフォーム市場の拡大に比例して増加するものの、新築戸建てやマンションが一極集中から土地確保が困難になるでしょう。新しい好きの日本人気質から滑らかな減少となるかとイメージしています。 |
・キッチンメーカー統合、もしくは減少 |
全体の市場シェアも減少すると、単独で製造することが困難にもなりシステムキッチン事業から撤退するメーカーも出てきています。得意分野同士での提携も増えてくるかもです。 |
・システムキッチン組立職人の激減 |
現存メーカー委託のキッチン組立施工業者の高齢化と廃業が激増していきます。若手職人が増えてない課題が一番問題なのです! |
・DIY需要の増加 |
職人不足から、誰でも施工出来るような商品プロダクトが増えてくることでしょう。DIYという流行が追い風にもなり、女性職人さんにも注目しています。 |
すべての課題は、人口減少に紐づくことに気付きました!
今の子供たちが大人になってシステムキッチンにもっと興味を持ってもらえるような、そんな業界をみんなで考えて、作っていきたいもんです!!