システムキッチンの歴史 - キッチン取替え隊

システムキッチンの歴史について

システムキッチンのルーツ（由来）

　近代のシステムキッチンの先駆けとなったのが、1920年代第二次世界大戦後のドイツの背景が深く関わっているそうです。当時ドイツでは、深刻な住宅不足であり、アパートとして公営住宅計画が立てられていました。アパート建築予算も削減するため、台所とリビングをスライドドアで区切られた同じ空間にし、炊事など家事労働時間とリラックスする時間を空間として認識したそうです。キッチンでの家事をより楽しむ思想が、現在のシステムキッチンのルーツになったのでしょう！

システムキッチンは和製英語！？

　日本で最初に使われたシステムキッチンは、1973年クリナップのドイツ風キッチンでした。日本初の「多目的システムキッチン」の販売が始まりました。システムキッチンというのネーミングの話では、クリナップの研究開発本部が名付けた和製英語なんでした。キッチンの各機能を組織的に組み合わせ、家事仕事をまとめるという思想を明確造語したものでした。
　当時のクリナップは、「ユニットキッチン、夢のキッチンと言われているシステムキッチンを積極的に開発する」と表明していました。

日本国内におけるシステムキッチンの歴史

　日本国内のシステムキッチンの変遷についてみてみましょう♪
戦後のキッチンは、その生活改善による台所空間の近代化を支える重要なアイテムとして、大きく変わってきました。

システムキッチンの進化

　時代のニーズにあわせて主力システムキッチンも変化と進化を繰り返してきました。分譲住宅（建売）に採用されるシステムキッチンでいうと、住宅が売れる時代から品質にこだわれる時代で、材質や内容が異なってきたのです。これまでのシステムキッチンの進化では・・・

・生活スタイル対応型キッチン

フレキシブルに、ライフスタイルの変化に合わせて組み換えができたり、将来のライフスタイルにつなげるサステナブルな考え方を持つシステムキッチン

・リフォーム対応型キッチン

既設キッチン間口に合わせたり、排水などの配管を逃がすための現場加工キャビネット、マンションの梁加工用吊戸棚やレンジフード。リフォーム期間が短縮できるシステムキッチン

・コミュニケーション重視キッチン

LDK空間にオープンスタイルでのレイアウトが人気になると、吊戸棚のない対面ペニンシュラ型が販売される。家族のコミュニケーションを重視したシステムキッチン

・長寿社会対応・高齢者配慮対応キッチン

高齢社会に対応し、高齢者にも配慮されたシステムキッチン。長寿国ならでは、いつまでもキッチンに立てるというシステムキッチン

・新素材構成キッチン

キッチンに採用される新素材も進化している。木質系・樹脂系・金属系（ホーロー、ステンレス、アルミ）・タイル系・天然／人工大理石系・陶器系など開発提案が盛んである

・機能強化キッチン

キッチンの進化と共に、ビルトイン機器の機能強化、充実されより炊事空間を快適に支えるシステムキッチンと変化してきた。食器洗い乾燥機の普及率などが後押しともなる

・収納重視キッチン

キッチンリフォームに重視される収納。キッチン本体・カップボード、パントリーなど収納量を元に、出し入れのしやすさ、見せる収納などの工夫がされてきた

・少子化（核家族化）・二世帯住宅対応キッチン

社会問題である少子化。課題解決という観点ではなく少人数家族に対応するためのシステムキッチンも開発されてきた。コンパクトながら食洗機などの機能を充実されている

・健康配慮対応キッチン

キッチ業界も消費者に対する健康・安全・安心に対する配慮など適切な情報開示が求められるようになった。安全素材・サステナブルデザイン・省エネルギーなどの情報である

✅システムキッチンの歴史から、今後どう進化するかも楽しみです♬